懺・さよなら絶望先生
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懺・さよなら絶望先生

エピソード一覧
「落園への道」
第三期の始まりだというのに、独房でひとりぼっちの望。受験シーズンの教育現場に「絶望」なんて縁起が悪いと、ネオ日●組によって隔離されてしまったのだ。絶望少女達は、望を助けに向かう。
「春の郵便配達は二度ベルを鳴らす」
うららかな春の訪れを告げる春の便り。しかし、それが良い便りとは限らないのが現実。望は、町で出くわした良くない「春の便り」達に、きっちり返事を出すハメになるのだが…。
「晒しが丘」
夏だからといって「自分探しの旅」をすると、普段隠していた人間性が露呈して「自分さらしの旅」になってしまうと主張する望は…。
「持つ女」
野球選手の●ルビッシュには、モデルとしての別の人生があったのではないか…と嘆く望。秀でた2つ目の才能を認めたがらない世間を逃れるように、「才能のツインタワー」へと向かう望達だったが…。
「おろしや国タイム譚」
風邪薬を飲んでから効果が出るまでには時間がかかるように、思い出し笑いや思い出し怒りなど、物事にはたいていタイムラグがあると主張する望。そんなこと言って、オチも7年後に持ち越すつもり?
「晒しが丘 パート2」
前回からの続きで、自分探しツアーのバスに乗せられた望。次々と自分をさらしていく乗客に嫌気がさした望はバスを脱出。自分をさらさずに生きることを誓うが、そこへ執事の時田が現われて…。
「×の悲劇」
人には誰しも、それに触れられるとつい熱が入ってしまうスイッチがあるという望。そうしているうちにも、謎の地下室で可符香がスイッチを押すたびに、外界では誰かのスイッチが入ってしまうのだった。
「私は日本には帰りませんそういう決心をできませんでした」
どちらにしようか迷った挙句、結局全然違うものを選んでしまう心理に翻弄される望。そんな「第三の選択」をしてしまった人ばかりが集まる 「第三選択市」に迷い込んでしまった少女達は…。
「ドクトル・カホゴ」
相変わらず影武者が身代わりになっている望は、過保護すぎる世の中に絶望する。折りしも浜辺では、行き過ぎた保護者達が集う「過保護者会」が開かれていた。しかし、守られすぎて、ひいきの引き倒しを呼んでおり…。
「余は如何にして真人間となりし乎」
おろしたての白いスニーカーを履いて出かける奈美だが、外は雨。TPOをわきまえないからだと諭す千里に、望は「世の中にはTPOをわきまえたつもりが、逆にわきまえてない結果になることが多い」と語る。
「祝系図」
海の日に海水浴へやってきた2年へ組一同。しかし、海のない県の人にも海の日を祝えというのは酷だと嘆く望は、祝いたくても祝えない祝日を「粛日」だと主張する。
「ドクトル・カホゴパート2」
過保護な者ばかりが集う過保護者会に嫌気が差した望は、海で泳ごうと飛び出すが、どこもかしこも遊泳禁止。保護という名の責任逃れが、世には溢れているのだった。かくいう望にも、影武者による過保護の恩恵が…?
「過多たたき」
「涙の卒業式」というアオリ文句があると、逆に泣けなくなると苦言を呈するあびる。過剰な肩書き=「過多書き」は、メディアが生んだ徒花だと批判する。
「アーとウルーとビィの冒険」
元日に調整された「うるう秒」のせいで気分が晴れないと言う千里。しかし望によれば、我々の中にも、いつの間にか増えている「うるう人」が数多く存在するという。
「ライ麦畑で見逃して」
影武者の一件以来、あびるにつきまとわれている望は、仏教の「放生会」にちなんで見逃してほしいと頼む。すると可符香は、見逃してあげる優しさこそ、日本人のライフスタイルだとし、「スルーライフ」を提唱する。
「マディソン郡のはしか」
子どものうちにはしかにかかっといた方がいいと交に勧めるあびる。大人になってかかるはしかはタチが悪くなるからだ。見渡せば、ドツボにはまった大人の「はしか」が、世の中にはいっぱいあるのだった。
「夜の多角形」
生徒の大浦可奈子の家に、いろいろな政党のポスターが貼られているのを目撃する望。そこで、角を増やせば、角が立たなくなると提案する。ところが実際には、角を増やしたつもりが、角がひとつだったりすることも…。
「ライ麦畑で見逃してパート2」
都合の悪いことをあえてスルーする「スルーライフ」が板に付いてきた望。しかし、スルーできない千里は、産地表示を徹底するべく、あらゆるものに「私が作りました」と生産者の開示を始める。
「アンドロイドは機械の花嫁の夢を見るか」
自分のクラスの生徒に騙され、「最初に損をして後で儲ける」というビジネスモデルにまんまと引っかかってしまった望。後で回収しようとする商いに絶望していると、霧がなにやらあやしい雑誌を講読しはじめる。
「将軍失格」
今年の冬が暖冬の原因は冬将軍が弱って行き倒れているからだった…。冬将軍はやめたいが将軍職にはしがみつきたいという彼は、ハローワークで将軍の募集を探す。
「ああサプライズだよ、と私はうつろに呟くのであった」
「誕生日に誕生日を祝ってもサプライズにはならない」と言ったために、誕生日でもない日に祝われてしまった望。彼は、日本人にとって、何かあると思わせておいて 何もないほうが驚くと主張するが…。
「ああサプライズだよ、と私はうつろに呟くのであった パート2」
意外性のある驚きよりも「何もなかったことのほうが驚き」という逆サプライズがこの世には蔓延していると語る望。しかし、「何もない平和な日常こそサプライズ」と語るマ太郎に、妙に納得させられるのだった。
「告白縮緬組」
自らの罪を認めることができなくなった今の日本人には、自主トレならぬ「自首トレ」が必要だという望。犯した罪のイメージトレーニングをクラスに提案するが、2のへメンバーの想定する罪はみんなバラバラで…。
「最後の、そして始まりのエノデン」
行き先不明のミステリートレインに乗った望と可符香。しかし、終着駅のない列車など存在しないように、世の中には最初から結論の出ている質問をされるケースが 多いと望は嘆く。そんな物語の終着駅はいずこへ。
「尼になった急場」
受験生の直前対策は急場しのぎだと言う千里に、望は突然のピンチをとりあえずしのぐ「急場しのぎ力」こそ、現代人に必要な能力だと語る。少女達もそれぞれ急場しのぎ力に長けていて…。
「三十年後の正解」
大人の社会では、正解が正解でなくなることもしばしば。そんな大人の事情が渦巻くクイズショーに参加することになった2年へ組一同だったが、望は「気持ちのアップダウンクイズ」で気持ちを下げられる。
「ジェレミーとドラコンの卵」
素人には飛距離が出ただけでも楽しいゴルフ。日常生活にも、どれだけ飛距離が出せるか問われる距離感があると望はいう。絶望少女達もさまざまな飛距離に挑戦するが…。
「クラックな卵」
「卵が先か、ニワトリが先か?」のように、世の中にはどちらが先かよくわからないことが多い。ハンバーグよりハンバーガーが先、ティーよりティータイムが先、という可能性を望は夢想する。
「君よ知るや隣の国」
街で見かける迷惑行為やマナー違反は、円滑な社会生活を妨害する工作員の仕業だと主張する望。しかし、気付けば望自身もまた、知らず知らずのうちに「工作員」のひとりになっているのだった。
「ジェレミーとドラコンの卵パート2」
望も少女達もなかなか自分の飛距離を伸ばせない中、どれだけそばに寄せられるかも醍醐味だと主張する可符香。「我こそは先生のニアピンに」と寄せてくる少女達に、戦々恐々の望であった。
「眼鏡子の家」
眼鏡をなくした望のために可符香が買ってきた眼鏡は、物事を偏見や固定観念で見てしまう「色眼鏡」。眼鏡屋には、ほかにも各時代の色眼鏡がいっぱい。鏡で自分を見たせいで、自ら口にした偏見に傷付く者も…。
「閉門ノススメ」
学級閉鎖で暇を持て余す奈美はカラオケに行こうとするが、家から出ないように千里が確認の電話をかけてくるので、おちおち出かけられない。一方、倫は隣家を次々と買収し、行動範囲を広げていくのであった。
「学者アゲアシトリの見た着物」
揚げ足を取らせるために、わざと揚げている足が世の中には多いという望。そんな揚げ足は取ったほうが負け。そこで、自ら足を揚げる側に回ろうと、少女達は思い思いの揚げ足を揚げるのだが…。
「三次のあと」
バレンタインデーに下駄箱の中を気にする臼井に、「開けなければ、並行世界ではチョコをもらえる臼井君が存在し続ける」と言う可符香。このように、確認しなければ可能性を持ち続けられることは多いのだった。
「葬られ損ねた秘密」
望の高校のグラウンドに落ちたのは、どう見てもあの国の発射した飛翔体。超国家機密を握ってしまったとあってはタダじゃ済まないと、少女達はさまざまな方法で隠蔽を図るが…。
「閉門ノススメ パート2」
次々と近隣の土地を買収して、お目当てのラーメン店にたどり着いた倫だったが、経営者が自分になったために味が変わってしまうという落語のようなオチに…。一方、買収の波はひとりでカラオケを楽しむ望の下にも…。
「いけない!カエレ先生」
セクシィ家庭教師・カエレ先生は今夜も大暴走!今日は円柱の体積を求めるべく、身の回りにある円柱のものを探すが、停電で真っ暗になった部屋の中、探り当てたのは…。
「誤字院原の敵討」
人間、小さな間違いには気付くのに、大きすぎる間違いには気付かないもの。マンガやアニメでも、小さな誤植や作画ミスはすぐ指摘され、あまりにも大きなミスは気付かれずにスルーされる。
「われらライナス」
愛用の毛布を風に飛ばされ、不安でたまらない霧。人は誰しも、「それがないと安心できない」愛着の品を持つという智恵の助言で、少女達は霧の安心毛布を捜索するが、行き着いた先は…。
「楽天大賞」
年の瀬に発表される「流行語大賞」の報道を聞いたマ太郎は、「流行語大将」という人がいると勘違い。ところが、本当に「流行語大将」がやってきてしまう。週刊少年マガジン増刊「マガジンドラゴン」掲載の番外編。
「夜間きよ飛行」
聖夜に「きよしこの夜」を聞いたマ太郎は、「きよ彦の夜ってどんな夜?」とありえない勘違い。ところが、またしても本当に「きよ彦」がやってくる。自分の名が冠された夜をどう過ごそうか悩むきよ彦は…?
糸色望は、どのやうなこともネガティブにしかとれない青年である。
横に繋げて書くと、とても切なくなるやうな名前を持つ彼は、ことあるごとに「絶望した」と死にたがり、でも本当は死ねないような、困った人間だ。
彼が赴任した学校の二のへ組は、どのやうなことにもポジティブにしかとれない生徒、何事もきつちりとしていないと気がすまなひ生徒など、もしかしたら彼以上に厄介な人間が数多く在籍するやうな学級だった。
どこまでも後ろ向きな考えの望の教へは、そんな生徒たちの人生にどのやうな波紋を投げかけるのだらうか。また逆に、望は生徒たちからどのやうな影響を受けるのだらうか。
© 久米田康治・講談社/懺・さよなら絶望先生製作委員会

キャスト・スタッフ

キャスト


糸色 望:神谷浩史
風浦可符香:野中 藍
木津千里:井上麻里奈
小森 霧、三珠真夜:谷井あすか
常月まとい:真田アサミ
木村カエレ:小林ゆう
関内・マリア・太郎:沢城みゆき
小節あびる:後藤邑子
日塔奈美:新谷良子
藤吉晴美:松来未祐
音無芽留:???
臼井影郎:上田陽司
久遠 准:水島大宙
新井智恵、糸色 倫:矢島晶子
加賀 愛:後藤沙緒里
一旧さん:杉田智和
木野国也:寺島拓篤

スタッフ


原作:久米田康治
監督:新房昭之
シリーズ構成:東富耶子
キャラクターデザイン・総作画監督:守岡英行
副監督:龍輪直征
チーフ演出:宮本幸裕
総作画監督:山村洋貴
色彩設計:滝沢いづみ
美術監督:飯島寿治
撮影監督:内村祥平
編集:関 一彦
音響監督:亀山俊樹
音楽:長谷川智樹
アニメーション制作:シャフト
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