デュラララ!!

デュラララ!!

エピソード一覧
非日常に憧れを抱く少年・竜ヶ峰帝人は、親友である紀田正臣の誘いもあり、高校入学を機に池袋で一人暮らしをすることに。初めての東京。今まで知らなかった世界に目を奪われる帝人に、正臣は一つの忠告をする。「この街で平穏に暮らしたければ、平和島静雄、折原臨也、詳細不明のカラーギャング“ダラーズ”には絶対に関わらない方がいい―――」そんな忠告を受けた矢先、帝人の耳に届いた馬の嘶きのような音。その音に導かれ駆けつけた帝人と正臣の前に現れたのは、漆黒のバイクに跨がり駆ける、都市伝説“首なしライダー”だった―――。
来良学園の入学式。さまざまな思いを抱え集った生徒たち。新たな門出に胸を弾ませる者、俯きがちに自己紹介をする者、入学早々休学を宣言する者、空いたままの、座る者のいない席。そんな中にいた、どこか影のある一人の少女、神近莉緒。平穏な日常にふいに生じた亀裂。それを覗いてしまった彼女は、本当なら2日前に死んでいたはずだった。
ナンパをしようと意気込む正臣。困惑しながらもその後をついて行く帝人。客引きをする露西亜寿司の店員、サイモン・ブレジネフ。借金の取り立てに向かう平和島静雄と田中トム。誰かの姿を懸命に探す矢霧誠二や、入学してから一度も登校して来ない友人を探し歩く園原杏里。様々な人が行き交う池袋の街、ダラーズに関するたくさんの噂話。同級生である杏里が街で絡まれているところを助けようとした帝人に声をかけてきたのは、絶対に関わってはいけない人物、情報屋・折原臨也だった。
街行く人々が語る都市伝説“首なしライダー”の噂。ナンバープレートのない漆黒のバイクに跨がり駆ける姿を目撃した者は意外と多い。ある時からごく自然に、池袋の闇と雑踏に溶け込んだ不可解な存在。しかし、その真実の姿を知る者は果たしているのだろうか。そんな考察をめぐらせる一人の男・岸谷新羅。一方、考察の対象である“首なしライダー”本人は、ある一人の老画家の行方を捜し、街をさまよい続けていた。
帝人・正臣・杏里の三人が高校生らしい放課後を満喫する一方で、「池袋最強」を探す雑誌記者・贄川の取材はなかなか進展を見せない。人々の口から上がるのは首なしライダー、ダラーズ、サイモン、平和島静雄、黄巾賊、切裂き魔と、まったく一貫性がなかったからだ。そして「池袋最強」候補の一人である首なしライダーは、夜の路地裏で、暗闇に赤く光る二つの目と相対する。時を同じくして、とあるチャットルームは「罪歌」と名乗る者によって荒らされていた。
ここ暫く、池袋から渋谷の間で失踪事件が増えていた。消えるのは地方から家出してきた者や不法滞在者など、消えても跡が残らない者達。そして今日も、人間狩りをするために鉄パイプを片手に獲物を探す若者達が、不法滞在者が隠れ住むある廃ホテルに侵入した。逃げ惑う人々を「商品」と呼び、楽しみながら捕まえる彼らが口にする"納品先"とは。そして捕まった者を助けるために立ち上がった、意外な人物達とは―――。
池袋で一番強い男と呼ばれ、“最凶”の名を欲しいままにする青年・平和島静雄。彼は最近、原因が分からない苛立ちにさいなまれていた。仕事のパートナーである先輩・田中トムに宥められ、荒れているという噂を聞いたセルティに心配される静雄だったが、苛立ちはなかなか治まらない。苛立ちの原因とは一体何なのか。それを探りながら街を歩く静雄の脳裏には、少年期から学生時代、さまざまな過去が思い出されていた―――。
自分の首を探し続けるセルティは、首が見つからない焦りから新羅とぶつかり、家を飛び出してしまう。その帰りをじっと待つ新羅のもとを訪ねてきたとある人物。その人物と新羅の関係、そして目的とは――。一方、池袋の街なかで留学生・シリがプラカードとスケッチブックを手に尋ね歩く。「ハロー。あなた、何を探していますか?」その質問に、池袋の住人達の答えはさまざまだった。
矢霧製薬の重役である矢霧波江は苛立っていた。最愛の弟・誠二の居場所が掴めないからだ。その行方を捜すため、波江は新宿の情報屋・臨也との接触を持つ。行方を捜されていることなど意に介さない誠二は、首に傷のある女と共に、池袋の街をさまよい続けていた。なにかに怯えたように「遠くへ行こう」と手を引く女に、愛おしげに優しく微笑む誠二。一見穏やかに見える光景はしかし、そこに偶然居合わせた人物と、女の突然の悲鳴に掻き消えた。
街角で帝人がぶつかったのは、首に傷のある女だった。既視感をおぼえ驚く帝人の耳に聞こえた、馬の嘶きのような音。女は、首なしライダーに追われていた。咄嗟に女を匿い、自宅へと逃げ込んだ帝人だったが、女は記憶喪失なのだと言う。今後の行動に悩む帝人は正臣に相談を持ちかけるが、しばらくは様子を見るしかないだろうとの結論にしかならない。翌日、困惑し切っている帝人の帰宅を校門前で待ち構えていたのは、情報屋・臨也と問題の人物・首なしライダーだった――。
行方不明になった杏里の親友、デュラハン、首に傷のある女、矢霧製薬、人身売買。そして、ダラーズ。バラバラだったピースがひとつずつ嵌まっていく。池袋の繁華街。雑踏の中、波江と対峙する帝人。緊張に強ばりながらも、その瞳はまっすぐに波江を捉えていた。すべての謎と欺瞞を暴くために――。その二人を見下ろすようにビルの屋上に佇むセルティは、新羅の言葉を思い出し、自問する。首を探し続けた自分の存在意義とは一体なんなのか。そしてそんなセルティの悩みさえ覆い尽くすかのように、夜の街に人影が次々と増えていた――。
首に傷のある女を取り戻すため帝人に襲いかかった誠二に、女の口から告げられた真実。それは誠二を、そしてセルティを驚愕させた。打ちのめされ呆然とする誠二と、壮絶な怒りでもってその場を去ったセルティ。相対した真実に、それぞれはどんな答えを見つけ出すのか――。一方、そんな運命に翻弄される人々を見つめる帝人に近付く人影。それは情報屋・臨也だった。
ダラーズの集会から半年。一見平穏を取り戻したかに見える池袋の街。しかしその裏側では、斬り裂き魔、黄巾賊が活動を活発にしてきていた。穏やかな日々を掻き消すように忍び寄る影。それぞれに向き合うことになる、それぞれの現実と過去。一方、セルティが対峙した恐怖の集団と、それに追い打ちをかけるように現れた人物とはーー。
斬り裂き魔に襲われた杏里達。その夜もチャットルームには罪歌と名乗る者が現れ、謎の言葉を書き込んでいく。「今日。斬た。斬るた。もっと、強い、愛、望む、望む、は、欲しい」斬り裂き魔はダラーズの一味だという噂に思い悩む帝人に、セルティは協力を買って出る。斬り裂き魔の正体は、目的は一体なんなのか。セルティは一歩ずつ真相に近付いていくのだが……。
雑誌記者・贄川の情熱はおさまっていなかった。むしろその熱は高まっていた。寿司屋を営む外国人、粟楠会幹部、情報屋、首なしライダー……。池袋最強と謳われる男・平和島静雄の強さの秘密に迫ろうと、贄川はさまざまな人の元を訪ね歩く。だが、そんな贄川を突如襲ったひとつの人影。そしてこの夜の惨劇は、これだけでは終わらなかったーー。
斬り裂き魔に狙われたのは杏里だった。その様子を車中から偶然目撃した門田達は、杏里を救出するため行動を起こす。さらにはそこに静雄とセルティも加わり、斬り裂き魔はついに倒され、その正体を明るみにされた。だが胸を撫で下ろしたのも束の間、セルティはチャットの書き込みに驚愕する。一方、自宅に戻った杏里の元を訪ねてきた、ある人物とはーー。
偶然現れた那須島を追いかけ姿を消す贄川春奈。そしてその後を追う杏里。罪歌を操り、斬り裂き魔の集団を統率する春奈との対峙によって、杏里の過去が徐々に明かされていく。時を同じくして、南池袋公園で斬り裂き魔と闘争を繰り広げ続ける静雄。倒しても倒しても向かってくる斬り裂き魔達。それを迎え撃つ静雄の顔には、嬉々とした表情すら浮かんでいた。
混乱をきたし始めた池袋の街。その様子に、自分の思惑通りに事は進んでいるのだと、臨也は楽しそうに口元を歪めた。そんな臨也の企みを知らぬまま、正臣はとある廃工場で物思いに沈む。また同じ場所に戻ってきてしまった自分、病院で自分を待ち続ける三ヶ島沙樹という少女の存在。過去からは逃れられないのだと、かつて臨也から告げられた言葉が正臣の頭の中を駆け巡っていた。
帝人、正臣、杏里が過ごす、いつもと変わらない穏やかな日常。しかし、正臣の様子がどこかおかしいのではないかと感じた杏里は、その原因を知るために行動を起こす。一方、池袋の街では斬り裂き魔の正体をめぐって、ダラーズと黄巾賊の間で諍いが起こり始めていた。なんとか諍いを止めようと考える帝人の思いを無視して、二つの組織の対立は深まっていく。
ダラーズである首なしライダーが日本刀を持った人物を助けた。その事実に、ダラーズの中に斬り裂き魔がいるのではないかという疑惑を深めていく黄巾賊。さらには、かつて黄巾賊と対立したブルースクウェアの残党がダラーズに紛れているのではないかと疑った正臣は、真相を確かめるため門田達の元を訪ねる。
正臣の制止も空しく、街ではダラーズ狩りをする黄巾賊が暴れ回っていた。黄巾賊に襲われ怪我を負った友人を前に落ち込む帝人は、ダラーズの存在意義について思い悩む。一方、なんとか黄巾賊とダラーズの抗争を止めようと奔走する杏里だったが、その行動は事態を混乱させるばかりだった。
黄巾賊の悪行に不満を募らせるダラーズメンバー達。
掲示板に書かれるメンバーの言葉を受け止めながら、帝人は事態の収拾を図ろうと必死に考えを巡らせていた。
一方、集会の夜に取り逃がした少女の正体に気付いた黄巾賊は、ついに杏里を追いつめる。
しかしそんな杏里の窮地を救ったのは、とても意外な人物だった――。
雨の降る夜の路地に響いた銃声、正臣の元に掛かってきた電話の主が告げた言葉。セルティとともにある場所へ向かう帝人と、知らされた事実に駆け出す杏里。信頼と疑惑と不安が綯い交ぜになったそれぞれの心。そしてそんな状況を楽しむように、微笑みすら浮かべる臨也。事態は急速に収束へと向かっていた--。
強い決意を持ち廃工場に独り乗り込んだ正臣だったが、彼はそこで予期せぬ人物と出会った。ついに相対した正臣、帝人、杏里。お互いに言えぬ想いを抱えたまま、三人が見つけた答えとは。そして、池袋の住人多くを巻き込んだ抗争が見せた結末とは--。
東京・池袋。都会の非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人(りゅうがみねみかど)は、幼馴染の紀田正臣(きだまさおみ)の誘いもあり、地元を離れて池袋にある来良学園に入学することに。正臣曰く、池袋に住む上で敵に回してはいけない存在が何人かいるらしい。特には、喧嘩上等のチンピラ・平和島静雄(へいわじましずお)と、趣味で情報屋を営む折原臨也(おりはらいざや)の二人。そして、奇妙な組織体系を取る詳細不明のカラーギャング“ダラーズ“。上京した初日、そんな正臣の話に不安をおぼえた帝人が目撃したのは、漆黒のバイクを駆る都市伝説“首なしライダー”だった……。
©成田良悟/アスキー・メディアワークス/池袋ダラーズ・MBS

キャスト・スタッフ

キャスト


竜ヶ峰帝人:豊永利行
紀田正臣:宮野真守
園原杏里:花澤香菜
折原臨也:神谷浩史
平和島静雄:小野大輔
岸谷新羅:福山 潤
門田京平:中村悠一
遊馬崎ウォーカー:梶 裕貴
狩沢絵理華:高垣彩陽
矢霧誠二:堀江一眞
矢霧波江:小林沙苗
サイモン:黒田崇矢
ほか

スタッフ


原作:成田良悟 「デュラララ!!」(電撃文庫;アスキー・メディアワークス刊)
原作イラスト:ヤスダスズヒト
監督:大森貴弘
シリーズ構成:高木 登
キャラクターデザイン:岸田隆宏
メカデザイン・アクション作監:山田起生
総作画監督:高田 晃
美術:伊藤 聖
色彩設計:宮脇裕美
監督補:川面真也
撮影:田村 仁
CGプロデューサー:神林憲和
編集:関 一彦
音楽:吉森 信
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
製作:池袋ダラーズ
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