野球やサッカーだけじゃない!独特な魅力にハマる「スポーツ系部活アニメ」3選

スポーツ系の部活というと、野球やサッカーを思い浮かべる方も多いかもしれません。とはいえ、運動部の種類はさまざま。他の部活にも、一度知ればハマってしまうほどの魅力が詰まっています!今回は、そんな独特な魅力にハマる「スポーツ系部活アニメ」を3作品、ご紹介します!

●『ツルネ ―風舞高校弓道部―』

【あらすじ】
地元の風舞高校に入学した、鳴宮湊(CV:上村祐翔)と親友の竹早静弥(CV:市川 蒼)。中学時代は同じ弓道部に所属していました。高校で久しぶりに再会した幼なじみ・山之内遼平(CV:鈴木崚汰)も含めた3人は、入学早々、担任の富岡先生、通称トミー先生から弓道部に勧誘されます。

遼平と静弥はすんなり入部したものの、湊は「母が亡くなってから、家事はほとんど自分がしている」と入部を辞退。しかし、湊が弓道から距離を置いている理由は、それだけではありません。実は、湊は弓引きにとって致命的なある「病」を抱えていて――?

タイトルの「ツルネ」とは、「弦音=矢を射たときに弦が放つ音」のことです。湊はその「弦音」に魅了されて弓道を始めました。しかし、中学最後の試合で敗北した結果、弓道から離れてしまいます。その要因は、意図したタイミングより早く矢を放ってしまう「早気(はやけ)」でした。早気から抜け出せない湊は、弓道との向き合い方に悩みます。

悩む湊の心の動きや、部内の人間関係の細やかな描写は、本作の良さのひとつです。少しずつ弓道と向き合う湊を、弓道部は喜んで迎える…かと思いきや、湊を敵視する部員も!高校生らしいすれ違いに悩んだり、衝突したりしながら、彼らはお互いを理解していきます。

京都アニメーションの美しい表現で描かれる、弓道独特の緊張感も見どころのひとつ。弓の構えと射の緩急、磨き上げられた弓道場の床など、どのシーンも絵画のようです。揺れ動く心を落ち着かせ、的を見据えて弓を引く彼らの姿に、つい見入ってしまう作品です。

地元の公立高校・風舞高校へ入学した鳴宮湊。
入学早々、顧問のトミー先生から弓道部に勧誘され、幼馴染の竹早静弥、山之内遼平は入部を快諾する。
とある思いから入部を断っていた湊だったが、遼平に押し切られる形で弓道部の説明会へと足を運ぶと、そこには如月七緒、小野木海斗らの姿もあった。
貴重な弓道経験者ということで、
トミー先生の指名によって湊は急きょ、参加者の前で射を披露することになるが、矢は的には当たらない。
湊は弓引きにとって重大な病を抱えていた……。
湊、静弥、遼平、七緒、海斗。
弓道によって5人が出会い、そして、美しくもビターな〈青春〉の中をもがき続けた先、
少年たちが手に入れたものとは――。

●『もういっぽん!』

【あらすじ】
中学最後の試合に臨む、柔道部の園田未知(CV:伊藤彩沙)と滝川早苗(CV:安齋由香里)。「これで柔道はやめよう」と思っていた未知は、一本勝ちを狙いますが、対戦相手の氷浦永遠(CV:三浦千幸)に寝技をかけられ、逆に「一本負け」してしまいます。

その後受験を乗り越え、2人は無事青葉西高校に入学します。「彼氏作って、甘酸っぱい3年間を送って…」と妄想に走る未知ですが、下校途中に同じ制服の永遠を発見。永遠は、休部になった柔道部を復活させようとしていたのでした。そんな永遠を見た未知は――?

第一話では「汗だくで重い道着を持ち運ぶし、骨折するし失神するし…」と、辛い「柔道あるある」を言い合う2人。それでも未知は「一本」の気持ちよさを忘れられず、結局高校でも柔道部へ。早苗や永遠もそれぞれの理由で入部し、その理由は後々明かされるのです。

「一本」の気持ちよさは、ダイナミックで爽快な試合シーンを通して、画面越しにも伝わってきます!日々蒸し暑い柔道場で練習を重ね、真剣かつ楽しそうに柔道をする姿は、まさに青春。回を追うごとに意外な仲間も増え、未知たちはチームとしても絆を深めていきます。

仲間を最後まで信じ、その信頼を背負って戦う彼女たちは、試合の中でも成長を続けます。強くなっていく対戦相手にもめげず、終盤には外国人選手も登場!最終話の大技には、柔道の面白さが詰まっています。「柔道とは、自他共栄の道」。この言葉を体現した作品です。

柔道はもう卒業(おしまい)!
高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。
日焼けすると道着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、
寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、
たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。
だから......だから思い出させないでよぉ。
この”一本”の、気持ちよさ。
※本作で描かれる柔道の競技ルールは、2023年現在の競技ルールとは一部異なる内容があります。

●『はるかなレシーブ』

【あらすじ】
大空遥(CV:優木かな)は、背が高いことがコンプレックスな女子高生。東京から沖縄に引っ越してきた遥は、同い年のいとこ・比嘉かなた(CV:宮下早紀)と同じ家に住むことに。一方かなたには、身長の低さから大好きなビーチバレーを諦めた過去がありました。

祖母の家に着いた遥は、目の前の海辺でビーチバレーをする女子ペアに出会います。そのペアのうちのひとり・遠井成美(CV:島袋美由利)は、実はかなたの元ペアだったのです。遥とかなたは急きょペアを組み、成美たちと試合をすることになって――?

スポーツには個人競技と団体競技がありますが、団体競技のなかでも1チームにたった2人しか編成できない競技、それがビーチバレーです。『はるかなレシーブ』は、遥&かなたの「はるかなペア」を中心に、ビーチバレーに青春をかける少女たちを描きます。

「全話が水着回」な本作ですが、実は熱いスポーツアニメです。ルールも独特で、風の向きや太陽の位置が大きくプレーに影響するうえ、コートの砂に足を取られたりします。ユニフォームも実は特に決まっておらず、おそろいの水着をペアで選びに行くシーンも。

そして補欠選手もいない分、ペアの絆はとても深いのです。はるかなペアが「ちょい百合」から「唯一無二のバディ」へと成長していく過程は、もはや少年マンガ!他ペアの心情も描かれつつ、終盤では意外な相手との対戦が待っています。手に汗握る「きらら作品」です!

東京から沖縄に引っ越してきた高校2年生、大空遥。
いつでも明るく前向きな遥だが、彼女にはコンプレックスがあった。
それは普通の女の子より身長が高いこと。
一方、遥を空港に迎えに来た彼女と同い年の従姉妹、比嘉かなたにも悩みがあった。
かなたは身長が伸びなかったせいで、大好きなビーチバレーを諦めてしまった過去を持つ。
そんな凸凹な2人が、ふとしたきっかけでビーチバレーのペアを組むことに……。
広い砂のコートに味方はたった1人だけ。
何よりもパートナーの存在が大切なビーチバレーで、2人はどんなプレーを見せるのか!?
真夏の太陽が照りつける沖縄のビーチで、今、少女たちの汗と情熱が輝き始める!!

競技によって魅力や見どころが大きく変わるのも、スポーツの面白さのひとつです。個性あふれる各部活は知れば知るほど奥深く、見れば新しい「推しスポーツ」に出会えるかも!部員たちと一緒に、スポーツの魅力や部活動の熱さを再発見してみませんか?

※配信状況や各種情報は記事掲載時のものです。
(著:新美友那)