【25周年企画】AT-X視聴者が選ぶ! リアルに「一番好きな作品」ベスト3
開局からおよそ25年間で、約3,700本のアニメを放送してきたAT-X。2023年には、開局25周年を記念し、同局で毎年実施している「アニメランキング」を拡大しました。この記事では、ランキング投票を行った3部門のうち、アニメ部門「一番好きな作品」の上位3作品をご紹介します。視聴者投票による、忖度なしのランキングをぜひご覧ください。
※応募期間:2023年11月24日(金)~12月10日(日)
●第3位『【推しの子】』
【投票者の声】
・1話からすごく引き込まれ、続編も気になります。(寝子さん/男性/30~39歳)
・久々にはまった。面白くて展開がどう進んでしまうのか、怖さを感じる作品。(T-KOBAさん/男性/50~59歳)
・ただのアイドルものかと思いきや、アイドル×サスペンス×転生ものと、新しいジャンル。(星の子さん/男性/40~49歳)
第3位には、「2023年春アニメの覇権」と言われるほど評価が高かった、『【推しの子】』がランクイン。90分拡大版だった第1話の放送時には、Twitter(現・X)の日本トレンドと世界トレンドで1位を獲得するほど、話題となりました。
妊娠してしまった人気アイドル・アイ(CV:高橋李依)と、彼女の大ファンでありながら主治医となってしまった産婦人科医・ゴロー(CV:伊東健人)の出会いから、物語は始まります。アイや、彼女の双子の子どもたちの運命に、衝撃を受けた方もいるのではないでしょうか。
本作はただの「アイドルもの」ではなく、リアルで残酷な芸能界の裏側を描いているのが特徴です。SNSに追いつめられる10代の女優や、アイドルとしてブレイクする道のりの過酷さ、子役出身タレントの苦悩など…。今のトレンドも押さえつつ、原作を神作画で忠実にアニメ化しています。
オープニング主題歌の「アイドル」(歌:YOASOBI )も国内外問わず人気を博し、2023年末の「第74回NHK紅白歌合戦」では、本物のアイドルたちが本曲のステージに参加しました。2024年には第2期の放送が決定しており、2023年のアニメを語る上で外せない作品といえるでしょう。
●第2位『ARIA The ANIMATION』
【投票者の声】
・大好きで皆におすすめしたいアニメ。ゆったりヒーリングアニメの最高峰。(かんぺい/男性/50~59歳)
・AT-Xランキングの常連良作。(銀河51号/男性/60~69歳)
・もともとアニメは好きでしたが、当方を絶対に抜けられない沼に落としてくれたのがARIAでした。(まっくいーん/男性/40~49歳)
第2位は、2005年から第3期にわたりアニメ化され、劇場版やOVAも制作されている人気シリーズの第1期『ARIA The ANIMATION』です。西暦2300年代の水の星「アクア」を舞台に、水先案内人・ウンディーネを目指す水無灯里(みずなし・あかり/CV:葉月絵理乃)が、日々修行に励みます。
舞台はアクアの観光都市「ネオ・ヴェネツィア」で、その景観はまさにイタリアの水の都・ヴェネツィアのよう。青く美しい空と海をバックに、ウンディーネたちがゴンドラを漕いでいます。運航中は美しい水音が響き、作中全体にもゆったりとした時間が流れています。
原作者の天野こずえさんによると、本作のコンセプトは「幸せを描くこと」です。そしてそのコンセプト通り、本作には嫌な人や敵はほぼ登場せず、事件や戦いもほとんど起こりません。いい意味でのゆるさに、「見ていると眠くなる」という人もいるほどです。
同業の友人・藍華(あいか/CV:斎藤千和)やアリス(CV:広橋涼)、それぞれの先輩であるアリシア(CV:大原さやか)や晃(あきら/CV:皆川純子)、アテナ(CV:川上とも子)たちの関係性も良好で、彼女たちのじゃれ合いや喧嘩も、ほほえましく見ていられます。
投票者からも「癒される」「何度見ても泣ける」との声が多かった本作。現実世界に疲れたときや癒されたいときに、ぜひ見ていただきたい作品です。
●第1位『宇宙よりも遠い場所』
【投票者の声】
・何度見ても必ず泣ける、稀有な作品です。(サボマイスター小町/男性/40~49歳)
・あちこちに盛り込まれた仕掛けとその回収方法は、圧巻の一言。(妄言吐き/男性/40~49歳)
・忘れかけていた青春、誰かと夢に向かって頑張ることのかけがえのなさを、思い出させてくれる作品です。(ライトル /男性/20~29歳)
第1位に輝いたのは、2018年の放送から現在まで、根強い人気を誇るオリジナルアニメ『宇宙よりも遠い場所』です。女子高生4人が、それぞれの思いを胸に南極を目指す本作。不器用ながらも南極観測船という過酷な環境下で奮闘する彼女たちは、作品を通して大きく成長します。
本作の主人公の一人である小淵沢報瀬(こぶちざわ・しらせ/CV:花澤香菜)の母は、もともと南極観測隊員であり、南極で行方不明になっています。報瀬は「私が行って(母を)見つけるの」と、アルバイトでコツコツ100万円を貯めて、南極を目指しているのです。
そんな報瀬に影響を受けた同級生の玉木マリ(たまき・まり/CV:水瀬いのり)は、報瀬と一緒に南極を目指すことに。とある事情から高校を中退した三宅日向(みやけ・ひなた/CV:井口裕香)や、「友達」に憧れるタレント、白石結月(しらいし・ゆづき/CV:早見沙織)も加わり、4人は未知の旅へと出発します。
「南極行き」という非現実的な目標に対し、マリたち4人はあくまでも等身大の女子高生です。「高校生のうちに何かしておきたい」という動機で南極行きを決めたり、知らずに危ないバイトへ手を染めそうになったり。不器用なりに試行錯誤しながら、4人は南極行きのチャンスをつかみます。
女子高生らしい熱さとひたむきさがまぶしく、不器用な友情にじりじりする本作は、まさに「青春」を見せてくれる作品です。事前の訓練や厳しい船上生活を経て、彼女たちは無事南極へとたどり着けるのでしょうか。そして報瀬の思いは、彼女の母へと届くのでしょうか。
本作の制作には、文部科学省や国立極地研究所、海上自衛隊などが協力しています。南極の様子はもちろん、南極観測隊員の訓練や生活など、リアルな描写にも注目です。本作を未見の方もしばらく見ていない方も、彼女たちのキラキラした冒険をぜひご覧ください。
視聴者のリアルな声が反映された「AT-X 25周年アニメランキング」、皆さんの「一番好きな作品」はありましたか? 本ランキングは「アニメ部門」の一部でしたが、他にも「アニソン部門」「声優・オリジナル番組部門」でも投票が行われました。本ランキングの4位以降や、他部門のランキングが気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。
AT-X 25周年アニメランキング
※配信状況は、記事掲載時のものです。
(著:新美友那)