「中に誰もいませんよ」 可愛いのに猟奇的すぎる! ヤンデレヒロイン2選

誰かを思うあまり、病的な行動に走ってしまう「ヤンデレ」。ヒロインが愛ゆえに焼くヤキモチはかわいいものですが、ヤンデレのヤキモチはかわいさを軽く超越します。監視や束縛だけでなく、明らかな犯罪行為に手を染めてしまうキャラもちらほら…。時に、猟奇的な愛情がかわいさを超えて恐ろしい、ヤンデレヒロインを2人ご紹介します。

※この記事は、『未来日記』『School Days(スクールデイズ)』のネタバレを含みます。

●『未来日記』我妻由乃

中学生の天野雪輝(あまの・ゆきてる/CV:富樫美鈴)は、友達付き合いをせず、携帯電話に日記をつけることが趣味です。家に帰ると、空想の中の「時空王」デウス・エクス・マキナ(CV:若本規夫)や、その小間使い・ムルムル(CV:本田愛美)と話す日々。

ある日の朝、携帯を見た雪輝は、既に今日の日記が書き込まれていることに気付きます。日記が勝手に更新され、雪輝は未来を知れるようになったのです。「勝ち組!」と喜ぶ雪輝でしたが、その「未来日記」のせいで、日記所有者同士の殺し合いゲームに巻き込まれます。

『未来日記』は同名マンガ(著:えすのサカエ/角川書店)を原作としたアニメです。ヒロインの我妻由乃(がさい・ゆの/CV:村田知沙)も日記所有者ですが、その日記は「雪輝日記」。由乃は10分刻みで雪輝の行動を日記につけていた、超ストーカーなのです。

眉目秀麗・成績優秀な由乃ですが、夜中に40通も雪輝へメールを送るなど、メンヘラぶりを見せつけます。そしてサバイバルゲームでは「大丈夫、ユッキーは由乃が守ってあげる」と斧や消火器を振り回し、雪輝に近づく敵(特に女性)を躊躇なく殺そうとします。

独占欲が強く、雪輝のことを「生きる希望」とまで言い切る由乃は、愛のあまり雪輝を監禁することも。狂気すら感じるその愛情表現は、由乃の過去の経験から形作られたもの。彼女の過去や来歴を知れば、過剰なヤンデレぶりもかわいく見えてくる…かもしれません。

「未来の出来事が書かれた携帯日記=未来日記」の所有者間で繰り広げられる殺人ゲームに巻き込まれてしまった中学生・天野雪輝が主人公のサスペンス・アクション。内向的で冷めている雪輝の成長、雪輝を盲目的に愛する最強のヒロイン・我妻由乃の動向、そして個性的な12人の未来日記所有者によるバトルなどが見所。

●『School Days(スクールデイズ)』桂言葉

高校1年生の伊藤誠(いとう・まこと/CV:平川大輔)は、隣のクラスの桂言葉(かつら・ことのは/CV:岡嶋妙)に想いを寄せています。しかし、隣の席の西園寺世界(さいおんじ・せかい/CV:河原木志穂)にそのことがバレ、世界は誠に協力を申し出ます。

世界のおかげで、誠は無事言葉と付き合うことに。順調かと思われた誠の高校生活ですが、張り切りすぎた誠は言葉とすれ違い、2人はギクシャクし始めます。そんな誠を見かねた世界は、「誠の練習相手になって、特訓してあげるよ」と言ってきて――?

『School Days』は、同名ゲーム(開発・販売:有限会社スタック)を原作としたアニメです。誠の彼女になった言葉ですが、世界への気持ちが押さえられない誠に浮気されてしまいます。その後も反省しない誠に、言葉は目の光を失い、文字通りのヤンデレになります。

言葉と付き合ったまま、その友だちである世界と浮気したうえ、その他の女子たちとも次々と関係を持っていく誠。それでも、「誠くんの彼女は私ですから!」と言い張る言葉ですが、誠の態度はずっと煮え切らないままです。

病んでしまった言葉は、電源の切れた携帯で空想上の誠と話したり、肩に雪が積もるまで、外で誠のことを待ったりします。そんな健気さを見て、誠の気持ちは言葉に戻りますが、世界は「自分のお腹に誠の子どもがいる」と主張し、クズな誠をめった刺しにします。

再び病んだ言葉は、夜中に世界を呼び出します。そして、妊娠を確かめるために、包丁で世界の腹を切り裂いてしまうのです。「やっぱり…嘘だったんじゃないですか。中に誰もいませんよ」。その後、首だけになった誠を抱いて、言葉は幸せそうな笑顔を見せるのでした。

誠への愛ゆえに、かわいそうなほど病んでしまった言葉。あくまでも誠のことを信じ、怒りの矛先を周りの女子に向ける健気さは、皮肉にも誠の死後に報われる形になりました。なお、本作の最終回は地上波での放送が中止となり、後日AT-Xにて放送されています。

“伊藤 誠(いとう まこと)”が“桂 言葉(かつら ことのは)”と出合ったのは榊野学園の入学式のとき。
言葉は誠の隣のクラスで、同じ沿線から通っていて、毎日同じ時刻の電車に乗り本を読んでいる。気にはなるけど、
遠くから眺めているだけ…。ただ、それだけの存在だった。

携帯電話のおまじない…
「好きな人の写真を待ち受けにして3週間、誰にもバレなかったら恋が成就する」

誠はばかばかしいと思いながらも、電車で出会う言葉の姿を携帯電話の待ち受けにする。
だが、そんな誠の待ち受け画面に映った言葉の写真を同じクラスで隣の席の“西園寺世界(さいおんじ せかい)”
に見られてしまう。おまじないを始めて1日目ではかなく散ってしまった淡い期待だったが、世界が勝手に誠の
待ち受けを見てしまったお詫びにと、誠と言葉の仲を応援したいと二人の間を取り持つ事に…。

その日から誠の退屈だった日常が大きく動き始める。

死ぬほど愛されるとしても、どうもうらやましいとは思いづらい「ヤンデレ」からの愛…。愛されすぎて、物理的に死ぬ可能性も否めないため、画面越しに見るくらいがちょうどよさそうです。なお、「桂言葉」「我妻由乃」の2人と、『SHUFFLE!』芙蓉楓、『ひぐらしのなく頃に』園崎詩音の2人をあわせて、「ヤンデレ四天王」と呼ぶこともあるそうです。ヤンデレの魅力に取りつかれてしまった方は、『SHUFFLE!』『ひぐらしのなく頃に』もぜひご覧ください。
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(著:新美友那)