エピソード一覧
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第1章 戯れの接吻
い、いま何かが起こりましてっ?ほっぺただけど…ほっぺたにだけど…ううん、期待しちゃダメ!きっとただの挨拶。親愛の証とかそういうのだよね?だけど…、だけど、始まりはただのオトモダチだったとしても、やがてそれがオトモダチ以上の関係に…ああ、どうしよう。胸がドキドキしてとまらないよ?。というか、てっとり早く言えば見た目がものすごく好み!こんな奇麗な娘とルームメイト、ひとつの部屋で毎日ふたりきりだなんて!あぁっ、いきなり手を?…ううん、期待しちゃダメ。これはただの握手。ただの親愛の証。だけど、だけど、なんて素敵な手、シェイクハンド…。柔らかくて繊細で、まるで心まで優しく包み溶かすような…あぁ、なんて優しいかた…なんて美少女エンカウント率が高いのかしら。素晴らしいよ!来てみてよかった天の妃!
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第2章 甘美な疼き
うわ…、若い!かわいい!かなこはトキメキです…。かなこは美人熟女でも全然OKです。…あぁっ!これまですでにもういろんなタイプの美少女が出尽くしたと思ってたけど、ここに来て、基本中の基本の眼鏡っ娘が!…昨日、修道館で会った美少女!…笑った!可愛い!可愛いよ?!あぁ、本当なら『可愛い』というただその一言で済ませたりはせず、如何に可愛いか、どのように可愛いかをボキャブラリーの限りを尽くして表現せねばならないところ。可愛いものを見てただ『可愛い』としか言えないようじゃ、美味しい物を食べてただ『美味しい』としか言えない三流四流のグルメレポーターと同じ。でも他に言葉が出てこない…!あぁ、これまた殺人的な可愛さ。まだ幼さの残る妹系美少女。しかも、『仲良くしてね』なんて…天国のお母さん。これは俗に言うハーレムフラグというものでしょうか…?
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第3章 被虐の若芽
…な、なんなの?ヌルヌルしていて、予期せず増えて、ゾウを一頭まるごとペロリと食べちゃって、なつくと可愛い生き物…。ウ、ウミウシとか?でも、少し話と違うわ…他は全てナマモノ中心だった筈なのに、煮凝りといい、ふえちゃうワカメといい、わたしの場合は加工品ばかり…はっ、もしや、これは犯人からの何かのメッセージ?ワカメ、煮凝り、頭の文字をとって、ワ…ニ…、ワニ?でもワニは川の生き物。海産物とは微妙に違う…。頭文字じゃないとすれば…はっ!もしかして、そこにあの海産物に込められた意味が?でも、いったいどんな意味が?フグの煮凝り、ふえちゃうワカメそして、本場土佐の鰹節……はっ!ちょっと待って。今までずっと加工品であることに目を奪われていたけれど、ここでもう一度、材料に注目してみれば……!?
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第4章 悦楽の代償
ああ…わたしのアイデンティティ否定された…。そっ…そうかもしれないけど…なんかがっかりしたというか、得心がいかない…というか、なにかしらね、この状況…。うぅ…やだなもう視線が痛いや…とりわけ、あのかたの視線が…。せっかくつちかわれようとしていた友情が…。仲直りできたと思ったのにまた勘違いされてる…?そ…それは、嬉しいような、正直ウザイようなアレですが!ああ!突き刺すだけでは飽き足らず!…やっぱりちょっと迷惑な…。今日はすごく疲れたな…早く寮に帰りたい…ってなにを話しているのかな…?隠れてちょっとだけ聞き耳を……ちがう!たしかに道理は通っているかもしれないけど、違う。何がどういうふうにとは言えないけど…。あぁ、そうか。守ろうとしているのはわたしだけじゃなくて!?
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第5章 第1節 禁断の匂い/第2節 乙女の秘蜜
前略、天国のおかあさん。昨日もいろいろありました。新しい友情…そしてこれは友情の証のプレゼント。早く普通のお友達になれるようがんばります。だけど友達に……か…なれるものならなりたいけど、どうすればなれるんだろう?昨日の事怒ってないのかな。あんなひどいこと言ったのに……それとも気にならない位わたしの事どうでも良いのかな?いやいやいやいや落ち込んでる場合じゃないぞ!このままあきらめるわけにはいかない!折角二人で仕事することになったんだもん。チャンスだと思わなくちゃ!!ここは一つ強引に……って、わたし達が恋人同士だとまだ誤解してる!?前略。天国のおかあさん。他人を理解するのはとてもむずかしいのでございます。
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第6章 倒錯の保健室
…ダメだわ。今日のわたし、浮かれ過ぎて挙動不審にも程が…、あぁっ、ダメ、このままじゃまた鼻血が…。そうだわ、こんなときは何か難しいことを考えて興奮を静めればいいって何かで読んだことがある。難しいことを考えるのよ、難しいこと、難しいこと、たとえば数学とか、ににんがしにさんがろくにしがはち……、って、あぁっ、これは九九、全然難しくない!もっと難しいことを、そう、たとえば量子力学の立場から見た特殊相対性理論と超ひも理論の関係性の考察とか…………。あぁっ、だめ!そもそも相対性理論も量子力学も知らないので考えようがないっ…ああ…意識が…遠のく……どうして!?どうしてこんなときに体に力が入らないの?ああ…、カーテンの向こうには、ぱらいそが広がっている筈なのにーー!
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第7章 疑惑の黒下着
ちょっと意外なのですが、彼女はお料理が上手です。それにしても美少女達が戯れる、なんと荘厳な光景なのでしょう!彼女はその白く細い指で美少女の口元についていた×××を取り、桃色の小さな舌でそれを口に含んだ。眼は決して逸らさずに、誘うように相手を見つめたまま…彼女の溶けるような熱い視線を感じて、少女の頬が高揚して紅く染まる。少女は少しだけ躊躇ったが、更におねだりの口を開けて…って、どうしたんだろ?元気ないな……えっ!?うそ!?汚物から衛生害獣にジョブチェンジした!?いつもならどんどん降格を続けるのみなのに!!どうしよう、すごく嬉しい……前略、天国のおかあさん。友情は努力と根性で出来ています。好意だけでは成り立ちません……。
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第8章 穢された聖母・前編
しかし既に天の妃に長く居るのに、聖歌どころかお祈りの一つも覚えてないというのは…さ…さすがにまずい気がする……。いやいや・・・そう!!わからないなら訊けばいいのよ。疑問は解ける!美しい会長ともお近づきになれる!熱心に御指導賜るうちに、いつしか二人の間に必然のマチガイが起こる!パーフェクトですよ!!そして副会長!実は初回のクラス委員会からチェックしてたの。初めてお声を拝聴できたわ!幸せ!次は必ず会話まで到達しちゃうぞ~~っっ!!いやいや、これは真面目な質問会なのよ!浮かれてる場合じゃないわ。これを機にどこへ出しても恥ずかしくないミッション・スクールの生徒になるという目的を忘れてはDA☆ME!!ああ、だけど・・・・・・センパイ♪レッスン♪クリスチャン♪なんて淫猥な、ひ・び……。
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第9章 第1節 穢された聖母・後編/第2節 妄想の果てに
あぁ、もうすぐここで、うるわしき乙女たちの可憐なスク水姿が…。意外と胸のある美少女や、スク水がおそらく一番ぴったり似合う体形の美少女。そして、スク水はちょっとミスマッチ、でもそのミスマッチさんがまたたまらないツンデレの美少女。あぁ、そして、彼女はきっとプールのときはあのメガネをはずして…。いつもと違ってメガネっ娘でない少女の、しかもスク水…。さらにさらに、プールの指導にあたるのはどの先生?まさか保健の先生!?あの大人な魅力のナイスバディを包み込むのはいったいどんな水着…?あんな水着?それともこんな水着…?あぁ、そして、そして…、いよいよメインディッシュは、もしも足がつったり溺れたり、水難事故が発生したときに待ち受ける魅惑のマウス・トゥ・マウス!!あぁ、美少女たちがくんずほぐれつ…。あぁ、もうダメ、これ以上は体中の血液が……。
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第10章 第1節 微乳の過ち/第2節 伯林の恋文
そんな具合で肌色比率がぐんと増した天の妃。こころなしかミニスカ分も増加した気がいたします。冬服のストイックな感じもいいけど、この解放感もなかなか…。透ける白のブラウス。半袖からのぞくまだ日に焼けてない柔らかな二の腕。そして、初夏の日差しを受け崇高な輝きを放つ絶対領域…しかし、喜んでばかりもいられぬもので……天の妃の前期スケジュールは飴から鞭。また飴だとはしゃいだところにロウソク責めが迎え撃つ。なんとディープなSMコンボなのでしょう。うー、今更驚かないけど全教科1位ですか、って、アレ?満点で同率1位の人がいる?…見間違い?やだわたし疲れてる?だってまさかそんな……!?幻想か…守護天使!?今、心から自分が恥ずかしいです!いやいや…わかってねェな、バカという海の底知れなさをよ…。
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第11章 神への供物
――私はこの年にして初めて恋を知りました。神に仕えるこの身には許されぬ事です。わかっているのに……。夢寐(むび)にも忘れえぬ程に焦がれてなりません。それはまるで地上に降りた最後の天使。…というのはいささかこじつけが過ぎるか。……いや、その可能性はいなめない!!しかし何故、どうして私を愛してしまった?私と君は会話も碌に交わしていないのに。だがしかし、縁は異なもの。数多の巡り合いの中で思いを育み育てる事に理由が必要なのか?否!!君の健気さに気づかなくて申し訳ない。太陽の強い光の陰にずっと君は居たのだな。ああ。いくら感謝を向けても足りない。君は私に天啓をくれる可能性の女神だ。月の女神よ、私は君を好きになってしまった!!
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第12章 美少女だらけの水泳大会 ポロリもあるよ
前略、天国のお母さん。天の妃女学院に編入して三ヶ月。いろんなことがありました……あんなことや、こんなこと。そして、あぁ、そんなことまで…1話から11話まで。いろいろあったあんなことやこんなこと。正直、辛いこともありました。もうダメなんじゃと思ったこともありました…なんかいろいろ辛かった想い出の数々。だけど…、だけど、耐えたかいがありました。アイツにも負けず、コイツにも負けず、嫌がらせにも負けず、念願の珍味にも決して我を忘れず、しっかり火を通し、決して食べ過ぎず、妄想は控えめに、みんなに百合ブタと呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず、されど、準備は怠らず……、そして…、ついに、待ちに待ったこの日がやってきたのです!!
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