気になる部活をのぞき見!独特な魅力にハマる「知る人ぞ知る部活アニメ(文化部)」4選

学生時代、「入らなかったけど、気になっていた部活」ってありませんでしたか?特にあまり知られていない部活だと、なかなか見学に行く勇気が出なかったりしますよね。でもアニメなら、そんな部活でも気軽に見に行けちゃいます!この記事では、そんな「知る人ぞ知る部活アニメ(文化部)」を4つ、ご紹介します。

●『ゆゆ式』情報処理部

【あらすじ】
ゆずこ(CV:大久保瑠美)、唯(ゆい/CV:津田美波)、縁(ゆかり/CV:種田梨沙)の3人組は、この春女子高生になりました。一緒に登校したり、放課後に寄り道したりと、3人はまったりいちゃいちゃした生活を送ります。

ある日、「お母さん先生」こと頼子先生(CV:堀江由衣)の話で、3人は休部状態の「情報処理部」の存在を知ります。3人は、部室で気ままにネットサーフィンを始め、そのままなんとなーく部として活動。たまに百合百合しながら、やっぱりのほほんと過ごすのでした。

一般的な高校の情報処理部では、各種パソコン検定やタイピング練習、プログラミングを活動内容にしていることが多いようです。ただし、『ゆゆ式』の情報処理部は、ゆるさが段違い。なんとなく集まって気になった単語をネットで調べ、それをまとめるのが活動です。

「いい天気だったから」と太陽の謎を調べてみたり、「お腹が減ったから」と活動を終わらせたり。まとめも「太陽はスゴイ。エライ」だったりと、終始ゆるくて楽しそうです。夏休みも唯の家でのんびりおしゃべりしたりと、部活がなくても集まる仲の良さ。

進級しても季節が変わっても、あまりイベントは描かれず、部活で楽しそうに話す3人。本作のテーマ「ノーイベント・グッドライフ」は、こうしたなんでもない日常のすばらしさを表しているのでしょう。まったりゆるめの部活動は、ほっとする魅力がありますよね。

この春、女子高生になった、ゆずこ、唯(ゆい)、縁(ゆかり)の3人組はいつもいっしょの学園生活。
放課後は部員3人、パソコン2台とホワイトボード1台の『情報処理部』で、てきとうに決めた単語をググってその結果でまたおしゃべり。
なんでもない日常は、たまにイベントも発生するけど、やっぱり女の子がいちゃいちゃするだけ。
でもなぜか目が離せない新世代女子高生コミュニケーション。
ゆとりかわいい学園生活は、遊びと部活とところにより百合要素。
ノーイベント・グッドライフ!それがこの三人の"ゆゆ式(ルール)"

●『氷菓』古典部

【あらすじ】
「やらなくてもいいことなら、やらない」がモットーの高校1年生、折木奉太郎(おれき・ほうたろう/CV:中村悠一)。しかし、姉・供恵(ともえ/CV:雪野五月)の言いつけを受けて、折木は廃部寸前の「古典部」に入部します。

奉太郎が部室へ行くと、先に古典部に入った千反田える(ちたんだ・える/CV:佐藤聡美)がいました。部室のドアのロックがおかしいことを話すと、えるは「わたし、気になります!」と興味しんしんに。奉太郎の穏やかな生活は、この一言で変わっていくのでした。

小説家・米澤穂信さんのデビュー作品をアニメ化した『氷菓』は、現実では見ない「古典部」が舞台です。とはいえ古典を読んだりするわけでもなく、主な活動は文化祭で文集『氷菓』を出すこと。普段は雑談したり、えるの気になった謎を解いたりしています。

「音楽室に出る霊の謎」「毎週返却される本の謎」など、なぜか毎回現れる謎を解いていく構成に、だんだんと引き込まれます。原作小説が「カドフェス杯2017」の「高校生が選んだ」第1位に選ばれているだけあって、謎解きも本格的です。

謎を見つけては目を輝かせるえると、彼女に押されて謎を解く奉太郎。えるの「一身上の都合」や部員たちの恋愛模様も加わって、「省エネ」ではいられない奉太郎の青春が始まります。京都アニメーションの綺麗な作画と豪華キャストも相まって、かなり人気の作品です!

省エネを信条とする高校一年生、折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することに。「古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える、中学からの腐れ縁、伊原摩耶花と福部里志。彼ら4人が神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリ。

●『川柳少女』文芸部

【あらすじ】
喋るのが苦手な女子高生・雪白七々子(CV:花澤香菜)は、喋る代わりに「五・七・五」の川柳で筆談をしています。授業中に先生にあてられても、友達とのおしゃべりも、川柳とジェスチャーで乗り切るほど。そんな七々子は、文芸部に入っています。

同じ文芸部には、目つきがすこぶる悪い毒島エイジ(CV:畠中祐)や、恋バナが大好きな片桐アマネ(CV:矢作紗友里)もいます。七々子はエイジにそっと思いを寄せているのですが、ふたりの意思疎通手段はやはり川柳。七々子の思いは、エイジに届くのでしょうか?

一般的に、文芸部の活動内容は読書や小説・詩の執筆が多いようです。しかしこの柄井高校文芸部は川柳を作ったり、エイジの好感度を上げる方法を考えたりと、かなり自由。プールや夏祭りにも出向いていて、文芸要素はオマケ程度かもしれません。

ただし、七々子はまさかの「川柳系ヒロイン」ということで、ずっと川柳で会話します。「そういえば 私玉ネギ だめだった」「エイちゃんは ガールフレンド いるのかな?」など、クオリティは「それでいいのか?」と突っ込みたくなる感じですが、そこはご愛敬。

ただし、ほっこりした日常回が続くだけでなく、最終話はしっかり感動させてくれます。七々子はなぜエイジを好きになったのか、そもそもどうして七々子は川柳で会話するのか…どちらの謎も明かされます!1話が約12分と見やすいので、ぜひ最後までご覧ください!

言いたいことは五七五の川柳で伝える女の子・雪白七々子と、見た目は怖いけど心優しい文芸部の毒島エイジ。 たった17音で紡がれる二人の日常は、いつだって幸せいっぱい!

●『この音とまれ!』箏曲部(そうきょくぶ)

【あらすじ】
時瀬高校2年生の倉田武蔵(くらた・たけぞう/CV:榎木淳弥)は、筝曲部唯一の部員です。廃部寸前の筝曲部を立て直すため、必死に新入部員を探す武蔵。しかし、筝曲部の部室は不良たちのたまり場になって荒らされ、ひどい有様でした。

そんな不良たちを追い払い、入部届を出してきたのは1年生の久遠愛(くどう・ちか/CV:内田雄馬)でした。愛は「過去に警察沙汰を起こした」と皆から恐れられているのですが、 そんな彼はとある理由から、箏曲部に入ろうとします。さらに、箏(こと)の家元の天才少女・鳳月さとわ(ほうづき・さとわ/CV:種﨑敦美)や、愛の友人たちも箏曲部に入部。廃部の危機を脱した筝曲部が次に目指すのは、なんと全国大会で――?

箏曲部は、箏を演奏する部活です。女子部員が多く、大人数で演奏しているイメージがあるかもしれませんが、武蔵も愛も男子です。しかも、部員の最終メンバー7人中5人が男子(しかもうち4人はヤンチャ系男子)。大会には女子だけの学校や少人数の学校も登場し、各校それぞれの強みを生かした演奏の数々が繰り広げられます。

また、箏というとおしとやかな印象があるかもしれませんが、箏と曲、そして自分と向き合う練習過程はまさにチームスポーツそのもの。作中で描かれる迫力のある演奏シーンは、圧巻の一言です!かなり熱い部活アニメですので、ぜひご覧ください!

廃部寸前の時瀬高校箏曲部。一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。
それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―

学生時代には見逃しがちだった「知る人ぞ知る部活」には、大人がハマる魅力にあふれていることも!当時は気軽にできなかった部活見学も、アニメならすぐ体験できてしまいますよね。この機会に、仮入部気分で「知る人ぞ知る部活アニメ(文化部)」を覗いてみませんか?

※配信状況は、記事掲載時のものです。
(著:新美友那)