こんな部活あるあ……ねーよ！！ あったらいいのに「架空の部活アニメ」4選
部活系のアニメは数あるものの、なかには「そんな部ある？」と思わずつっこみたくなる部活もありますよね。部活に入っていた人もそうでない人も、思わず入部したくなるかも？この記事では、そんな「架空の部活アニメ」を4つ、ご紹介します。
●『日常』囲碁サッカー部
【あらすじ】
時定高校に通う相生祐子（あいおい・ゆうこ／CV：本多真梨子）は、何かと妄想しがちな女子高生。平凡な暮らしを送っていますが、いきなり鮭やこけしが飛んでくるなど、不思議な出来事がよく起こります。しかし、特にオチはありません。
一方、時定高校の近くにある東雲研究所では、8歳のはかせ（CV：今野宏美）と、人型ロボ・東雲なの（しののめ・なの／CV：古谷静佳）が暮らしています。猫の阪本さん（CV：白石稔）も加わり、のんびり日常を送りますが、研究所の暮らしもまた不思議で――？
1話のなかに、さまざまなショートストーリーが入っている『日常』。ショートストーリーのなかにはシリーズ化されているものもあり、「囲碁サッカー部」もそのひとつです。囲碁サッカー部の活動や成長を描く…かとおもいきや、当初は部員が3人しかいません。
そのうえ、活動しているのは部長と1年生の2人だけ。そもそも「囲碁サッカー」という競技自体が部長の思いつきなので、活動内容も特にありません。かと思えば、新入部員が本物の囲碁サッカー経験者（しかも中学MVP）であるという、驚きの超展開に！
そして19話では新入部員と先生の「囲碁サッカー対決」が見られます。碁石とサッカーボールで何らかの技を繰り出すふたりですが、終始意味が分からず、とにかく謎の盛り上がりを見せるのです。入りたくなるかはさておき、一見の価値ありな「架空の部活」です。
●『ステラのまほう』死んだ魚の目 日照不足 シャトルラン部（略称：SNS部）
【あらすじ】
私立星ノ辻中学高等学校は、部活動が活発なことで有名です。高等部に入学した本田珠輝（ほんだ・たまき／CV：長縄まりあ）は、夢中になれることを探して、部活PRを見て回ります。そうして珠輝が立ち寄った「SNS部」は、同人ゲームを作る部活でした。
SNS部に興味を持った珠輝でしたが、部長の村上椎奈（CV：村川梨衣）は真剣な顔で「大変ですよ」とコメント。それでも、「遊びを考えること」の楽しさを思い出した珠輝は入部することに！しかし彼女が描けるのは、劇画調のおじさんイラストだけで――？
『ステラのまほう』では、女子高生たちが「夏コミ」参加を目指して、同人ゲーム作りに励みます。イラストレーターやシナリオライター、プログラマーに音楽担当と、それぞれの役割が描かれているので、ゲームの作り方が分かるのも楽しいポイントです。
原作者のくろば・Uさん自身、東大時代にサークルでゲーム制作をしていたため、そのときの経験も話に生かしているのだそう！だからこそ、ゲーム制作の楽しさだけでなく、苦しさや難しさも描かれているのでしょう。
そして目を引く「死んだ魚の目 日照不足 シャトルラン部」の名前の由来も、作中で明かされます。『ステラのまほう』にも素敵な由来があるので、気になる方はぜひ本編をご覧ください！
●『あそびあそばせ』遊び人研究会
【あらすじ】
メガネっ子なのにテストは2点の香純（CV：小原好美）は、リア充に憧れる華子（CV：木野日菜）、金髪碧眼なのに英語はできないオリヴィア（CV：長江里加）と「あっちむいてホイ」を通して仲良しに。3人は部活を作ろうと、「遊び人研究会」を立ち上げます。
活動内容は、部室内でのビニールプール遊びにけん玉、謎のカードゲームなどさまざま。普通の部活かと思いきや、女子中学生とは思えない強めの変顔に、下ネタも続出！ハイテンション＆シュールな3人の、ドタバタで楽しい中学生活が始まります！
『あそびあそばせ』は、白いワンピースを着た3人が仲良く遊ぶ、PV風のOPから始まります。しかしこのオープニング、コメディ色全開な本編の内容から、あまりにかけ離れています。視聴者からは「発注ミス」「OP詐欺」と呼ばれることも！
本編では、「あっちむいてホイ」で勝ってないのにビンタしたり、仕返しに鼻フックをかましたりと、3人はアクセル全開。下ネタに興味津々な回も多く、そのノリはほぼ男子中学生！名前は「遊び人研究会」ですが、テンションが高すぎるだけで活動は健全（？）です。
超常現象科学部や将棋部など、キャラの濃すぎる部活も登場。華子の執事・前多（CV置鮎龍太郎）に至っては、尻からビームを出せます。各話が3～4エピソードの短編で構成されていて、気楽に見始められます。何も考えずに笑いたいときはぜひ！
日本生まれ日本育ちでまったく英語ができない金髪の美少女・オリヴィア、
真面目で知的な雰囲気を漂わせながら英語がまったくできないショートカットの眼鏡っ娘・香純(かすみ)、
そして明るいけれど、リア充になれないおさげ髪の少女・華子(はなこ)、
3人の女子中学生が作ったのは「遊び人研究会」！？
最高に可愛くて最高に楽しい抱腹絶倒のJCガールズコメディが今、幕を開ける！
●『僕は友達が少ない』隣人部
【あらすじ】
1か月前に転校してきた羽瀬川小鷹（CV：木村良平）は、地毛の金髪や目つきの悪さからあらぬ噂を立てられ、浮いていました。そんなある日の放課後、小鷹はクラスメイトの三日月夜空（CV：井上麻里奈）が、誰もいない教室でしゃべっているところを見かけます。
いつも不機嫌そうな夜空の楽しそうな様子に、驚く小鷹。しかし、夜空の隣には誰もおらず、携帯で話しているわけでもありません。不思議に思った小鷹が教室に入ると、夜空は「見ていたのか…」と顔を赤らめます。彼女が話していたのは「エア友達」だったのです！
聖クロニカ学園高等部を舞台に、小鷹たちの友達作りが描かれる『僕は友達が少ない』。とある理由から、夜空は友達作りをする部活「隣人部」を作ります。部員はもちろん、友達のいない生徒のみ。なぜか美少女ばかり集まるこの部で、残念かつ楽しい日々が始まります！
もちろん架空の部活ですが、その活動内容は割と楽しそうです。部室でゲーム「モン狩り」の協力プレイをしたり、みんなでプールに行ったり。ただし、それぞれが毛色の違うコミュ障であるため、特に夜空と柏崎星奈 （CV：伊藤かな恵）はケンカばかりです。
第1話から｢友達と話していただけだ。エア友達と！｣「リア充は死ねっ！！」など、パワーワードが飛び出すこの部活。その割には活動がリア充寄りですが、携帯のアドレス帳が皆ほぼ真っ白なのは、さすが隣人部。他作品のパロディも多く、楽しく見られる作品です！
どの部活も架空のものなのに、その楽しさがひしひしと伝わってきます！「部活」というと、厳しい上下関係やつらい練習のイメージがありますが、こういうゆる～い部活も楽しそうですよね。架空だからこそゆるく楽しく見られる部活アニメ、ぜひ癒やされてみては。
※配信状況は、記事掲載時のものです。
（著：新美友那）