第3巻　揺れる想い・・・

きらめく夏がやって来た！
学園生活最後の夏休みに、素敵な恋を期待する乙女・結城瑞穂。
そんなある日、ひょんなことからクラスメイトの長瀬トオルが結城家に下宿することになった。
突然のことに戸惑う瑞穂に、なんと友人の神山みこがトオルへの想いを告げてきた････。

緑の風薫る夏休み。
みこがトオルに片思いと知り、気を使う瑞穂は３人で行くはずだったプールをキャンセル。
弟と出かけた映画館で、偶然出会った同級生の佐竹から交際を申し込まれた瑞穂は、夜、部屋を訪ねてきたトオルを必要以上に意識した･････。

瑞穂のあの一言で、トオルが結城家を出て行ってしまった。
瑞穂はその後、花屋の真歩子から、トオルの喫茶店“土下座”で住み込みバイトをしていることを知る。
新学期、みこの話題はトオルに終始していた。初めてのキスの事件を告白され、瑞穂はせつなさで凍りついた。
心の痛みを紛らわすように、明るくふるまう瑞穂はテニス部のパーティーが催される佐竹の自宅を訪れるのだが・・・

触れあってしまった唇と唇。
なぜあんなコトを・・・瑞穂は心の痛みを耐えるしかなかった。
朝、ねんざした瑞穂をいたわって、トオルが自転車で迎えに来ていた。
戸惑いながらも彼の好意を受ける瑞穂は、登下校の一時が楽しみになっていった。
だが、みこへの罪悪感から、自分の気持ちを偽るようにトオルを避ける瑞穂。
一方、トオルはみのに正直な気持ちを伝えた。瑞穂が“特別に好き”なのだと・・・