第15話

クリスマス直前のある日、京介は思い立ったように家から出た。雪の舞う夕暮れの街を歩く京介は、黒猫と二人で過ごした楽しい日々を思い出していた。そして、京介は黒猫に伝えなくてはならないことを胸に走り出した。そして黒猫の社宅の前で、彼女と遭遇する。

クリスマスイブの夜、多くの通行人、黒猫、沙織たちの前で京介は桐乃に思いの丈を伝えた。その後、ビジネスホテルの部屋に戻った二人は今後の関係について相談を始めることに。今度は桐乃から京介への人生相談としてではなく、二人の人生相談として…。

春の朝、桜の咲く通学路を歩く京介は感慨深く卒業式へと向かう。学校でいつもの友人たちと会話を交わし、寂しさを感じながらも学校をあとにした京介を、桐乃は校門まで迎えに来ていた。桐乃といっしょに家路につく京介だったが、そんな二人の前にある人物が待ち構えていた。