エピソード一覧
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第1話 はじまりは、いつも教えてもらえない。
勢多川正広は家に身の置き場がなく、中学の頃はヤンキーたちとつるむ日々。しかし“熊殺し”こと大柴康介との出会い、その強さに憧れ、生きる姿勢が一変する。
実は“教師”の康介の指導で勢多川は、康介の弟の健介と共に志望高に合格。
だが入学式の日に、勢多川は居所をヤンキーたちに知られ窮地に。一方、健介は小6で絶交した幼なじみ・支倉麻也と同じクラスに。後悔で気まずい健介は、普通に接してくる支倉から逃げてしまう。
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第2話 ぐるぐる毎日、だけどもっと。
勢多川の憧れのヒーロー・康介が教師として赴任してきた。新しいクラスでの友人らとなじむ勢多川。その反面、健介はしょげている。健介は絶交中のはずの支倉から平気な顔で話しかけられると、自分だけが悩んでいるように思えるのだ。しかも健介と支倉の親友時代を知るクラスの女子たちからは、支倉の彼女調査を頼まれ頭を抱えることに。そんな中、健介は授業の準備を支倉と協力して行うはめになり、資料室で二人きりになるのだが……。
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第3話 それは、ちいさなちいさな光のように。
仲直りしたはずが、健介は支倉から「もう一回絶交」か、つきあうかの二択を迫られ戸惑う。勢多川に相談した健介は、支倉には彼女がいるようだと聞き、冗談だろうと安心する。三人で過ごす昼休み、健介と勢多川が仲良くじゃれていると、支倉の様子がおかしい。心配する健介の真意は行き違い、支倉は「友達だと思ったこと、一度もない」と健介に告げ、顔を見せなくなる。それでも彼を失いたくない健介は、意を決して支倉の自宅を訪れる。
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第4話 予感は、くゆる煙にかくれてる。
小学生の頃以上の仲になり、大柴家のお風呂でうちとける健介と支倉。そんな睦まじい二人の所に、遊びに来ている勢多川や友人たち。そして、帰宅した康介も加わり皆で鍋を囲む。勢多川は明るい食卓を楽しんだが、後に康介と二人の夜道で、健介たちを「羨ましいって、思ってたろ」と見抜かれる。意味がわからない勢多川だが、康介の言葉が頭から離れない。バイトに集中しても、勢多川の心の中は今まで以上に憧れの康介で占められて――。
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第5話 愛するに足る、存在。
康介の急接近に、勢多川は心をかき乱され、妙な料理を作ってしまう。学校でも動揺している勢多川だが、康介は面倒見のいい先生らしく話しかけてくる。そうこうするうちにテストの日が近づき、勢多川は勉強をしに大柴家に行く。すると康介の母がアルバムを見せてくれた。康介が中学生の頃に「オレには解けない問題はない」と言っていたと知る勢多川。さらに、受験の合格を願う絵馬の写真を見て、勢多川は自分が康介に見守られていたと気づく。
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第6話 救世主よ、自由であれ。
勢多川のかつてのヤンキー仲間が康介への仕返しを企んでいる。勢多川は彼らが飽きるまで、康介と距離を置き「オレがうまくやるしかない」と問題を抱えこむ。康介や健介たちを避け、ヤンキーたちの便利な忠犬に戻り、一人で思い悩む勢多川。その頃、大柴家では健介が勢多川の態度にショックを受けていた。そんな健介と食卓を囲んだ支倉は事情を察し、勢多川のバイト先へ。だが、それでも勢多川は「誰にも言わないでくれ」と支倉に頼んでしまう。
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第7話 男子高校生、吠える。
康介は家庭訪問をして「約束しろ、本音で話すって」と勢多川に詰め寄る。けれど、康介とヤンキーたちを関わらせたくない勢多川は「オレの問題なんで……」と耐え続ける。そんな勢多川が特別だからこそ本心を告げる康介。しかし、勢多川はかたくなに拒絶する。その最中に来たヤンキーたちは康介と大ゲンカに。なにもできない勢多川だが、康介の危機にある行動をする。その後、勢多川は秘めていた気持ちを伝える。お互いの想いが通じた二人は……。
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第8話 とめどない気持ち、背中を押して。
康介と思いが通じた勢多川だが、康介の大胆さにまだ慣れず、支倉に相談を持ちかける。他にも康介に恋する女子生徒や、大柴家へ料理番で新加入したイタリアンが得意な弓家の存在に、悩みがつきない。しかも、皆が「勢多川のタイプは小動物系」と恋バナで盛り上がるのを、康介に聞かれてしまう。勢多川がペットショップで犬を可愛がったこともあり、すねる康介はキスを求めてくる。なんとか自分からトライしようとする勢多川だが――。
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第9話 この想いの、向かう先。
勢多川は自分から康介のぬくもりを求められるようになった。友人関係も良好で、大柴家での焼肉パーティーの計画が進む。けれど、校内での康介とキスする様子を委員長の吉田に見られ、福重や山部も二人の親密な仲を知られてしまう。中でも勢多川に深い友情を抱く福重は、寂しさとショックのあまり「キモイ」と発言し、健介から「勢多川や兄ちゃんを悪く言うなら」大柴家には「出禁!」と言われてしまう。
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第10話 幸せって、こんなに苦しい。
恋の甘さを味わい、康介の傍らで愛しさに満たされる勢多川。しかし朝帰りが明るみになれば、教師の康介が責任を問われると不安も芽生える。そんな中、二人の交際を耳にした宝城夫妻から夏生の店「Bar MARY」に康介と共に呼び出される。警察官の宝城常人は、支倉の姉でもある宝城彩香に知られては「関係を黙認できない」と康介の逮捕の可能性をほのめかす。勢多川の証言により「情状酌量の余地がある」らしいのだが……。
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